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睡眠時無呼吸症候群について

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に無呼吸状態が繰り返される病気です。寝ているときに息が止まり、それによって日常生活に様々な障害を引き起こす疾患ですSleep Apnea Syndromeの頭文字をとって、「SAS(サス)」とも言われます。

主な症状として寝ている時のいびき、呼吸が止まる、息苦しくて目が覚める、日中の眠気、起床時の頭痛等があります。
睡眠時無呼吸症候群は放置すると心血管疾患や高血圧、糖尿病などの重篤な合併症のリスクを増加させることが知られています。
当院では、いびきや無呼吸の指摘、自覚症状、既往歴などの問診に加え、病的な眠気かどうかを判断するために睡眠尺度評価(ESS)という質問表が用います。

睡眠尺度評価(ESS)

合計点が11点以上だと睡眠時無呼吸症候群の疑いが強いと考えられます。

医師の判断にて簡易無呼吸検査を行います。
簡易無呼吸検査は、指先・呼吸のセンサーを付け、睡眠中の血液中の酸素、呼吸の状態を測定します。
これにより、10秒以上の無呼吸・低呼吸の1時間当たりの回数(AHI)、酸素の低下状態を測定します。
ご自宅でもできる検査ですので、より普段の睡眠に近い状態で検査をすることが可能です。

原因

睡眠時無呼吸症候群の原因は、肥満による上気道の一時的な閉塞や狭窄です。
寝ている間に何らかの原因で空気の通り道である上気道(主に咽頭)が狭くなり、空気が通りにくくなってしまいます。
健康な方でも仰向けで寝ていると舌根が喉の方向に落ち、喉や上気道がやや狭くなります。
しかし、肥満の方は上気道やその周辺に脂肪がつき、喉や上気道が通常よりも狭くなるため、仰向けに寝ることで喉や上気道が塞がる可能性があるとされています。

治療法

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療には、減量療法、CPAP療法、口腔内装置(oral appliance:OA)療法、手術などが検討されます。

肥満の方の場合は、減量療法が行われ食事と運動によって治療を行います。

CPAP療法は気道内の圧力を一定に保つために装着されるマスクを通じて、空気を絶えず送り込む治療法です。空気を送り込み続け、圧力をかけることで気道が塞がるのを防ぐ治療となります。

口腔内装置療法は特殊なマウスピース装置を使用して、睡眠時に気道を開いた状態に保つ療法です。CPAPに対して適応がない場合に考慮されます。

睡眠時無呼吸症候群の原因がアデノイドや扁桃肥大などの場合は、摘出手術が有効な場合があります。

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