大腸ポリープについて

大腸粘膜層の一部がイボのように隆起してできたもののことを大腸ポリープといいます。
大腸ポリープの大部分は良性であり、がんに進展するリスクは低いですが、一部のポリープは悪性腫瘍（がん）に進行する可能性があります。
大腸ポリープ自体には症状はほとんどありません。
しかし、大きなポリープや進行したポリープの場合血便や便秘、下痢、貧血などの症状がみられます。

大腸ポリープの早期発見と適切な管理は、大腸がんの予防や早期治療につながる重要な要素です。

大腸ポリープの治療

大腸ポリープが見つかった場合は、ポリープの種類や大きさ、数、形状に応じて適切な管理や治療が行われます。
腺腫の良性ポリープの場合は内視鏡的ポリープ切除や、EMR（内視鏡的粘膜切除術：スネアをポリープにかけて、ワイヤーを絞めて高周波電流を流しポリープを焼いて切り取る）を行います。

大腸がんについて

大腸がんは粘膜から生じる悪性腫瘍で、早期癌は症状があまりなく、進行するにつれて腹痛、便秘、下痢、血便などの症状が現れます。

大腸がんの危険因子

• 欧米型の食生活：高脂肪、高蛋白、低食物繊維の食事
• 遺伝的素因（体質）：家族歴や遺伝的な要因が大腸がんの発症リスクを増加
• 炎症性腸疾患：潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の長期間罹患

治療

大腸がんの診断は、大腸内視鏡検査や内視鏡的生検で異常なポリープや腫瘍を確認し、CT･MRIにてがんの位置やステージを評価します。
治療法は、手術や放射線療法、化学療法、分子標的治療とがんのステージ、進行度、患者の状態に応じて決定されます。
大腸がんは早期発見が重要となります。検診で便潜血検査を受診することもおすすめします。（文京区の大腸がん検診でも40歳以上のすべての方が対象で行っております）